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「ICHI」 [映画 le cinema]

監督:曽利文彦
脚本:浅野妙子
原作:子母澤寛
撮影:橋本桂二
音楽:リサ・ジェラルド、マイケル・エドワーズ
美術:佐々木尚
主題歌:SunMin
製作国:2008年日本映画
上映時間:2時間
配給:ワーナー・ブラザース映画

CAST
綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、柄本明、竹内力、利重剛、佐田真由美、島綾佑、杉本哲太、横山めぐみ、渡辺えり

美しい、ICHI である。
こんなに美しいICHIは観たことがない。当たり前ですね。座頭市と言えば、勝新太郎であり、最近では、北野武なのだから。

はじめはこれを観る予定はなかった。けれど、映画館の前で、綾瀬はるかの勢いあるICHIのポスターを見た瞬間、観てみようかな、と観ることにした。

さてさて、
このICHIは、これまでの座頭市を期待すると少し消化不良かもしれない。けれど、全く違った視点から見れば、メッセージ性がある作品だと思う。

万鬼の境遇とICHIの境遇である。万鬼は、ICHIに対し同じにおいがする、と言う。剣術使いが長けていることと同時に、世間の陰で生きていかなければならない境遇ということだろう。陰で生きなければならなかった時代、彼らが選んだ生業は、やくざ であり、瞽女として生活することだった。

ここに、今までの“座頭市”のイメージからの脱却である。それは、主役が、これまでの男性から女性に移ったこともそうであるが、強者・弱者の狭間にある、社会の暗部とされがちなところを表現した、実験的な作品なのではないだろうか。

この作品は、重い作品である。ノワールである。が、シェイクスピアしかり、道化が登場する。それが、藤平十馬である。彼も過去のある男である。訳があって刀を抜くことができない。が、観ていると、少し弱すぎる気がしてならなかった。弱くて弱くて、最後に、という常道の描き方に少し物足りなさを感じてしまった。

陰と陽、特に、陰で生きなければならなかった存在を描いたこの作品は、ICHI、座頭市、という範疇を超えて、実生活にも通ずるメッセージを与えているのではないか。だからこそ、今、座頭市 であり、ICHI なのだと思う。

ICHIの殺陣もギミック化されていて、もう少し生き生きとした殺陣がよかったかな。監督が、ピンポンの監督だからなぁ。思い出しますね。あの臨場感。でも、今となっては当たり前のような撮り方になってしまっている気がします。

そういえば、ここ半年?、映画を観に行くと、ほとんど必ずと言っていいほど、綾瀬はるかが出演している作品に出会います。今週15日には、主演作『ハッピーフライト』が上映されます。CAをテーマにした作品は、TVでは、上戸彩主演で「アテンションプリーズ」。これは、JALが提供したけれど、今回は、ANA。これも楽しみ。女優・綾瀬はるか これからも楽しみです。





ICHI公式ビジュアルBOOK

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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/10/11
  • メディア: 単行本



綾瀬はるか in 「ICHI」

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  • 出版社/メーカー: 東京ニュース通信社
  • 発売日: 2008/10/22
  • メディア: ムック



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ICHI

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  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/10/15
  • メディア: CD



Will

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  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/10/15
  • メディア: CD



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